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■ アフターコロナのインバウンドに向けて、
今もう一度考えおきたい中国人富裕層って、どんな層? |
JTB総合研究所20.1117 |
中国人の収入はどのようになっているかを見ていきましょう。
全国、都市部、農村部における一人当たり可処分所得を5つのランクに分けて、比較表(表1)を作成しました。全体において都市部の可処分所得は、農村部の3倍くらいになっています。
2018年全国一人当たり平均可処分所得において、
高収入者は1,101,976円で、低収入者の100,472円の約11倍となり、2013年と比べ、高収入者と低収入者の可処分所得の差が拡大しています。
2018年都市部一人当たり平均可処分所得において、
高収入者は1,324,551円で、低収入者の224,436円の約6倍となり、2013年と比べ、都市部でも高収入者と低収入者の可処分所得の差が拡大していることがわかります。
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分類 |
ランク |
2013年
(円) |
低高収入の差 |
2018年
(円) |
低高収入の差 |
全国 |
低収入(20%) |
68,958 |
10.73倍 |
1,004,721 |
10.97倍 |
中間以下(20%) |
150,598 |
2,240,241 |
中間(20%) |
244,889 |
3,617,471 |
中間以上(20%) |
380,035 |
5,689,541 |
高収入(20%) |
740,323 |
11,019,761 |
都市部 |
低収入(20%) |
154,376 |
5.83倍 |
2,244,361 |
5.90倍 |
中間以下(20%) |
274,998 |
387,761 |
中間(20%) |
377,097 |
5,490,591 |
中間以上(20%) |
508,775 |
7,671,071 |
高収入(20%) |
901,089 |
1,324,551 |
農村部 |
低収入(20%) |
44,895 |
7.41倍 |
571,931 |
9.29倍 |
中間以下(20%) |
93,063 |
1,327,331 |
中間(20%) |
131,634 |
195,471 |
中間以上(20%) |
184,330 |
281,603 |
高収入(20%) |
332,650 |
531,065 |
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出典:中国国家統計局より筆者が作成 |
また、中国国家統計局年鑑(2019)によると、非労働人口等を除いて、
人口の9割の中国人が年収6万元以下(約93万6000円以下)となり
ます。
現在、訪日中国人観光ビザの収入制限は年収6万元以上を満たす人口は
1億5110万人で、全体の1割強となります(図1)。
◆ 中国人の収入と階層人口の割合
・人口の約9割が訪日旅行対象外
・人口の1割強(10.36%)が中間層
・人口の1割未満(0.44%)が超高収入層
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◆ 中国人の収入と階層人口の割合 図1 |
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分類 |
比率 |
全体比率 |
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低収入 |
超低収入 |
40.00% |
89.28% |
低収入 |
22.14% |
中低収入 |
27.14% |
訪
日
可
能
者
層 |
|
|
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小計 |
中収入・富裕層
合計 |
中収入・富裕層
比率 |
収入別人数 |
|
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中収入 |
中等収入 |
5.71% |
10.36% |
10.80% |
95.93% |
9,203,421 |
中高収入 |
2.86% |
高収入 |
1.79% |
富裕層 |
超高収入 |
0.36% |
0.44% |
4.07% |
390,879 |
富裕層 |
0.07% |
スーパー
富裕層 |
0.01% |
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2019年度 訪日中国人旅行者数 |
合計 |
9,594,300 |
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表1に合わせ、
2019年の訪日中国人一人当たり旅行支出は212,810円だったことから、中国の農村部より都市部の「中間」、「中間以上」、「高収入」は訪日有望ターゲットであり、うち、「中間以上」、「高収入」は訪日リピーターになる可能性がある、重点ターゲット層として考えて良いでしょう。しかしながら、これらの層は≠「中国人富裕層」です。
中国人富裕層というのは、大手商業銀行「招商銀行」のデータがよく使われていますが、主な居住用不動産、収集品、消費財、および耐久消費財を除き、投資可能資産が1000万元以上(約1億5600万円以上)の中国人を指しています。
2008年の北京オリンピック後に毎年増加し、2018年では197万人に達し、2019年では220万人となりました(推定値)。
出典:招商銀行&貝恩公司2019年「中国私人財富報告」より作成
図2:中国人富裕層投資可能資産及びその人数
貧富の差はどの国でも存在しており、驚くことでもありませんが、中国人富裕層マーケットを考える上で、
1) 中国人富裕層(投資可能資産1億5600万円以上)
2) 訪日旅行の富裕層(年間可処分所得100万円以上)
という2つの視点から考え、誘致の判断を行うことが前提であり、不可
欠です。
アフターコロナを見据えたインバウンドの反転攻勢において、「昨年までと同じでいいこと」と、「変えなければならないこと」は何かを明確にし、「中国人富裕層」、外国人富裕層誘致を戦略的に考え、そして具体的に何をするのかが重要です。
現在、訪日中国人観光ビザの収入制限は年収6万元以上を満たす人口は1億5110万人
2019年度 訪日中国人旅行者数、959万4,300人
上記図1から推定(長坂試算)
訪日中国人富裕層人数 390,879 人となります。
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■ 2019年 中国人富裕層旅行者の傾向 レポート |
Trip.com 20.0122 |
オンライン旅行会社Trip.com Group Limited(CEO:孫潔、本社:中国
・上海、以下「Trip.comグループ」)が、2019年に日本を訪れた中
国人旅行者の傾向及びビザ申請数の伸びを示したレポートを発表します。
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《 訪日中国人の主目的は体験型消費 》 |
出典:2019年在线签证大数据报告(日本)
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◆ 日本を訪れる中国人旅行者の観光目的の人気トップ10 |
(1)お花見 |
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(6)着付け体験 |
(2)紅葉狩り |
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(7)グルメ巡り |
(3)温泉 |
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(8)神社仏閣への参拝 |
(4)雪見とウインタースポーツ |
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(9)テーマパーク |
(5)離島バケーション |
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(10)コンサート
/ショー観賞・スポーツ観戦 |
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FIT客の間では「爆滑り」が新造語になるなど、体験型消費を求める
傾向が一層強くなっています。中でも、「雪見とウインタースポーツ」、
「着付け体験」、「グルメ巡り」の人気が大幅に上昇していました。
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● 人気旅行先のトップ3は、大阪、東京、沖縄
FIT客の人気旅行先のトップ20は次の通りです。
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(1)大阪 |
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(11)松山 |
(2)東京 |
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(12)青森 |
(3)沖縄 |
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(13)広島 |
(4)札幌 |
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(14)長崎 |
(5)名古屋 |
|
(15)箱根 |
(6)福岡 |
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(16)伊豆 |
(7)高松 |
|
(17)佐賀 |
(8)鹿児島 |
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(18)神戸 |
(9)京都 |
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(19)静岡 |
(10)仙台 |
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(20)熊本 |
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中国人FIT客の旅行先は、日本の各地に広がっており、これまで
中国人旅行客を見かけなかったような都市にも旅行者が見られるよ
うになりました。
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● FIT客の人気が急上昇した旅行先のトップ10 |
(1)高松 |
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(6)松山 |
(2)神戸 |
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(7)熊本 |
(3)佐賀 |
|
(8)名古屋 |
(4)仙台 |
|
(9)鹿児島 |
(5)伊豆 |
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(10)札幌 |
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これらの都市の人気が上昇した背景には、日本を旅行するリピーター
の増加、直行便の開通、地元観光インフラの改善などが考えられます。
過去2年間で高松への中国人FIT客は、約30倍増加しました。
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● 人気観光スポットのトップ2は、USJと東京ディズニーランド
FIT客の人気観光スポットのトップ5
|
1.ユニバーサルスタジオジャパン(大阪府大阪市) |
2.東京ディズニーランド(千葉県浦安市) |
3.海遊館 (大阪府大阪市) |
4.東京タワー(東京都港区) |
5.レゴランド・ジャパン(愛知県名古屋市) |
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● 人気デパート・店舗のトップ2は、高島屋と近鉄百貨店
FIT客に人気のデパート・店舗のトップ5
|
1.高島屋 |
2.近鉄百貨店 |
3.ビックカメラ |
4.小田急百貨店 |
5.大丸 |
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< 2019年ビザ申請状況データレポート > |
以下、ビザ申請状況についての傾向です。
✓訪日中国人観光客のうち1990年代~2000年代生まれの世代
が増加
✓四大都市(北京・上海・広州・深セン)以外の都市から訪日する観
光客数が増加
なお、2019年における訪日ビザ申請代行サービスの利用者数は
2018年比で28%増加し、うちマルチビザの申請者数は87%
増加となりました。
「2019年オンラインビザ申請データレポート」
シートリップが大使館と領事館にビザ資格の代行申請を行った84
カ 国のうち、申請先人気トップ10カ国は次の通り。
また2019年における訪日のビザ申請件数は、84カ国中1位。
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● ビザ申請対象国のトップ10 |
1.日本 |
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6.アメリカ合衆国 |
2.タイ |
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7.フィリピン |
3.シンガポール |
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8.オーストラリア |
4.マレーシア |
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9.イギリス |
5.ベトナム |
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10.カナダ |
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● ビザ申請者の居住地トップ2は上海と北京
申請者が居住する地域の上位10都市
出典:2019年在线签证大数据报告(日本) |
1.上海 |
2.北京 |
3.広州 |
4.南京 |
5.深セン |
6.杭州 |
7.蘇州 |
8.成都 |
9.天津 |
10.西安 |
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● 訪日中国人のポイント
○ 春節、国慶節、春休み、夏休み年4回の訪日需要、夏休みはひと
月で90万人近くの訪日客も…
○ 消費金額の約半分は買物代、爆買いの勢い未だに収まらず。
最近は深度遊、コト消費も急拡大
○ おおよそ半分の訪日中国人が初来日です。
年々リピーターも増えており日本人気は益々上昇。
○ 外国人観光客総数の3割を占め、ここ5年間、訪日中国人観光客
数は伸び続け、2019年は、全市場で初めて年計で950万人
を超え、順調な伸びを示した中国人が、訪日に期待する旅行の目
的には関心が集まるところです。
新型コロナの影響で2020年は落ち込みが予想されますが、終息後
は航空路線の拡大も相まって、再度急増することが期待されてます。
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◆ 訪日中国人観光客数(2015年~2019年) (単位:人)
|
2015 |
4,993,689 |
2016 |
6,375,564 |
2017 |
7,355,818 |
2018 |
8,380,034 |
2019 |
9,594,400 |
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◆ インバウンド消費額推移 出展 JNTO |
年 |
消費額 億円 |
前年比 |
2015年 |
14,174 |
* |
2016年 |
14,754 |
104.09% |
2017年 |
16,947 |
114.86% |
2018年 |
15,450 |
91.17% |
2019年 |
17,718 |
114.68% |
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ここ数年、毎年14,000憶円を超える規模となっており、今後さらに増加
することが予測されます。 |
◆ 旅行支出内訳:訪日中国人の一人当たり旅行消費額(単位:円)
出展 JNTO
|
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旅行支出 |
全体比率 |
総額 |
17,718 |
|
買物代 |
9,366 |
52.86% |
宿泊費 |
3,627 |
20.47% |
飲食費 |
2,955 |
16.68% |
娯楽サービス |
542 |
3.06% |
交通費 |
1,225 |
6.91% |
その他 |
2 |
0.01% |
|
◆ 旅行支出内訳:訪日中国人の一人当たり旅行消費額(単位:円)
出展 JNTO
|
2015 |
283,842 |
2016 |
231,504 |
2017 |
230,382 |
2018 |
224,870 |
2019 |
212,981 |
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ここ5年間、訪日中国人の一人当たりのインバウンド消費額は、な
んと20万円を超えており、消費に対する興味関心や積極性を特に
感じられるのが訪日中国人の特徴とも言えます。 |
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■ 富裕層を取り込む「グルメ・ツーリズム」とは |
劉 瀟瀟 : 三菱総合研究所研究員 著者フォロー 洋経済2019.0424 |
訪日中国人富裕層にとって日本への観光におけるいちばんの楽しみはグルメです。
訪日中国人富裕層は、地方の観光地にとってインバウンド戦略の重要なターゲットである。
今回は、地方にとっても訪日中国人富裕層を取り込むには有望なジャンルのひとつである「グルメ・ツーリズム」をご紹介したい。
○ 訪日中国人富裕層のこだわりとは?
彼らのいちばんのこだわりは、間違いなくグルメだ。昔から中国人は「美味」を好む。食べきれないほどの料理でおもてなしするのが、中国人ならではの流儀で、食べきれる量しかないということは貧乏くさい、ケチっぽいという意識を持っている人も多い。
日本料理は違う。同じアジアなので、食材や好みが近い。また、中国ないし世界中に日本料理ブームがあり、どこに行っても日本料理店(中国語だと「日料」(リーリョウーと読む)があちこちにある。ただ日本以外の国にある日本料理店はとにかく高価だ。
したがって、「高級」なイメージのある日本料理の本場に来たら、何より楽しみたいのは、日本食だ。「寿司」「和牛」「懐石料理」などは有名なので、ぜひ本場の味、本当の高級グルメを楽しんでみたい気持ちが強い。値段についても寛容で、「いちばんいいものを出してくれたらOK」という考えである。
こうしたニーズの高まりを受けて、近年では「グルメ+温泉(+聖地巡礼)」のオーダーメード型富裕層旅行が少しずつ広まっている。
筆者は主催者の1人であるAさんに話を聞いた。
今年34歳のAさん自身は日本ファンで、訪日中国人の若者の典型例である。
Aさんは中国の大手企業で勤務している。
Aさん夫婦は両家の親からもらった計2億円の不動産を持っていて、2人の会社員としての年収は合わせて800万円ぐらいの「プチ富裕層」である。
小さい頃からおいしいものを食べて口が肥えており、食べるのが大好きだ。
また、「スラムダンク」「名探偵コナン」などの日本のアニメファンでもある。
数年前から日本に来るようになり、日本語は片言だが、ネットで予約可能な日本のミシュラン星付きレストランに行ったり、アニメの聖地巡礼を1人で満喫してきた。
そして、食べログ大賞という情報を知った後、日本に住んでいる友人に頼み、受賞レストランを予約してもらい、その予約日に合わせて来日するようにしていた。
そして、食事・観光・聖地巡礼の感想を中国の個人旅行ガイド(旅行攻略)サイトや微博(中国版ツイッター)に寄稿したところ、多数の友人から「私もこういう旅行をしたかった! 連れていってほしい!」と依頼された。
そこで、友人らを対象に、友達旅行の感覚で8人程度のスモールツアーを主催するビジネスを始めた(中国では兼業・副業について寛容的だ)。
・少人数(2~8人)
・地方のみ
・本当においしいレストラン
・日本人でさえ知らない秘湯
というテーマで、年3~4回来日している。ツアー参加者のほとんどは、年収500万元(約8200万円)以上であり、40代以下が多い。
◎ 10万円の料理にも「お得感」を感じる中国人富裕層
中国人富裕層の多くは、時間の融通が利き、レストラン・旅館の予約日に合わせて旅行することが可能である。
彼らは中国人観光客に知られていない本当の日本グルメ、温泉(秘湯)を堪能することで、他人との差別化体験ができ満足感が高い。
さらに、体験者の口コミにより、中国人富裕層の間で日本の地方への関心がますます高まっているようである。
Aさんが企画するのはグルメと秘湯をめぐる典型的な旅行だが、季節によって内容も違う。
例えば、今年の五一休み(中国では5月1日はメーデーで休日だ)にあわせて来日する旅程では、まだ桜が残っているかもしれない北陸、甲信、そして関東(具体的には金沢、和倉、富山、立山黒部、山梨、東京)を回る予定である。
兼六園、金沢21世紀美術館など観光スポットを見学し、「花嫁のれん」の観光列車に乗る。日本人観光客と変わらない日程である。1人1泊3万円以上の旅館に泊まる予定だという。
また、旅のメインである食事は、食べログ大賞ブロンズ、シルバー、ゴールドやミシュラン星付きレストランのみを訪れる予定で、食事代は1人1食1万5000~5万円である。参加者は日本の自然の美しさに触れ、癒やされる。また、日本でなければ絶対食べられない料理であれば、たとえ1食10万円であっても、「お得感」を受けるようだ。
1週間程度で回る上記ツアーの料金は航空券代と宿泊代・飲食代で少なくとも100万円はくだらない。それだけではなく、中国人富裕層は、買い物欲も旺盛なので地方にとってはビッグチャンスだ。
お土産の最近のトレンドは、高級日本酒がダントツの人気だという。
すでに「獺祭」は中国でも有名になりすぎたため、中国人富裕層の間
では1本10万8000円(税込み1800ml)の喜久水酒造の大吟
醸「朱金泥能代醸蒸多知」が人気だ。
それには2つの理由がある。
1つは、「いちばん高いもの=いちばんいいもの」「高いもののほうがコレクションとしての価値がある」という考えが普通であること。
2つめが、中国人富裕層は酒をコレクションする趣味を持つ人が多いということ。ウイスキーやワインでは値段が青天井だが、日本酒や焼酎を酒のコレクションとして考えたときに相対的に価格が安いという心理が働くのだという。
こうした買い物も含めると、1週間程度の滞在で、1人当たりの消費支出は平均200万~300万円にも達する。
◎ 日本の課題とは何か
こうした中国人富裕層の地方観光の事例は、地方経済に貢献するポテンシャルの高さを感じさせる。ただし、彼らを呼び込み、満足度を高めるためには、いくつかの課題もある。
① 旅館の施設水準と接客対応
Aさんだけではなく、ほかの訪日中国人富裕層を対象としたビジネスをしている人たちの話を聞くと、「高級旅館」のイメージに合致する地方の旅館がほんの一握りしかないという。
今の多くの旅館の施設や接客は、残念ながら富裕層向けではない。これからの地方インバウンド政策を検討する際、富裕層、あるいは訪日外国人のニーズを取り入れ、変えていく必要があると思われる。
いずれにしても、グルメツーリズムの訪日中国人富裕層は、消費単価が高く、旅行への目が肥えていて、質の高いサービスを提供すればリピーターになりやすい、上質な顧客である。
これらの顧客に対応した観光商品の開発は、地方に眠っているグルメ、観光資源を見直すよい機会となる。今回、取り上げた課題などを改善しながら、本当のファンを育成し、地域創生につなげることを検討してはどうだろうか。
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■ シートリップ、中国人富裕層旅行のデータ分析結果を発表 |
TravelVoice19.0521 |
中国大手OTAシートリップはこのほど、中国の富裕層旅行者に関する
トレンドレポート。
レポートによると、中国人富裕層で高品質な海外旅行パッケージを予約する可能性が高いのは、女性やカップル、31歳から40歳までの年代のグループ。人気のある旅行先トップ10は、タイ、日本、インドネシア、モルディブ、アメリカ、オーストラリア、フランス、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、イタリアだった。
高品質の旅行の需要が多い地域は、上海や北京、広州の順。ただし、成長率では西安や天津が上位に。
また、旅行内容は様々で、例えばヘリコプターを利用したツアーや高級グルメ、FIFAワールドカップなどのスポーツイベント関連、アイランドリゾートにあるユニークな宿泊施設などが利用される傾向にあったという。
◇ ⇒ レポートは以下から入手できる。
Chinese High-End
Outbound Customized Travel(英語、中国語)
https://mp.weixin.qq.com/s/gYFXXc9hyP5mVe0UWSXFUA
上記ホームページの内容をGoogle翻訳機能で翻訳
■ 中国の富裕層向け海外旅行旅行商品(最上級の一群の 商品)
十程定制旅行 2019-05-16
CtripとCOTRIによる共同レポート
◎ 中国の富裕層向け旅行の市場規模
旅行パッケージ1人あたりの平均支出は
富裕層向け 23,800人民元(約37万5000円)
標準パッケージ 5,500人民元(約86,660円)
富裕層向けのこだわり旅行の需要が最も伸びている中国のローカル市場のトップ10は、上海、北京、広州、深セン、杭州、成都、香港、南京、西です。と天津。その中で、北京、上海、広州は3桁の成長率を示しました。
◎ 富裕層(HNWI)向け旅行クライアント
2019年、中国には約220万人の富裕層がいます。
彼らにとって、健康は最も頻繁に言及される欲求であり、旅行は主要な余暇活動であり、生活の必需品となっています。
そして、経験豊富な富裕層は、ふんだんな旅行予算を持っています。
彼らは自由な休暇の時間を柔軟に、自分たちならではオリジナルのニッチな目的地、食事、体験を求め、自由気ままな旅を楽しみます。
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● 富裕層向けオリジナル旅行参加者分類 2018年 CTrip |
◆ 年齢分布 |
比率 |
|
◆ 旅行者の仲間 |
比率 |
60歳以上 |
10% |
1人 |
5% |
51-60 |
13% |
2人 |
31% |
41-50 |
24% |
家族 (入学前の子) |
17% |
31-40 |
19% |
家族 (学生の子供 |
17% |
21-30 |
17% |
家族 (成人の子供) |
11% |
20歳以下 |
17% |
|
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◆ 海外で最も人気のある目的地トップ10 |
|
◆ 性別分布 |
順位 |
国名 |
順位 |
国名 |
女性 |
56% |
1 |
タイ |
6 |
オーストラリア |
|
男性 |
44% |
2 |
日本 |
7 |
フランス |
|
|
3 |
イントネシア |
8 |
シンガポール |
|
4 |
モルジブ |
9 |
UAE(アラブ首長国連邦) |
|
5 |
アメリカ |
10 |
イタリア |
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● Ctripk富裕層向けの旅行調査
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貸切で華道教室 |
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ミシュランでも紹介された 立ち食い寿し |
◎ 富裕層が日本で体験したいツアー
① アクティブ 火山を巡るヘリコプターツアー
② 食事
・トップ50レストランで懐石を味わう
・日本の朝食を作る
・その地ならではの地元料理作り方、料理の歴史・裏話
・立ち食い寿司・たこ焼き
・専門学校で寿司作りを学び
③ 宿泊施設
・古代の温泉ホテル
・高級旅館
④ その他
・伝統文化 茶道・貸切華道教室を体験
アクティビティや食事体験に関する富裕層向けの旅行の好みは変化
しています。
|
◎ Ctripk富裕層向けの旅行企画例 |
関東(日本)への9人のビジネス旅行者のための10日間のレジャー旅行。
すべてのホテルは星のやラグジュアリーホテルとマンダリンオリエンタル
ホテルを予約。
総支出:620,000人民元(9,768,908円)。
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